口呼吸について
投稿日:2021年11月17日
カテゴリ:スタッフブログ
こんにちは。
歯科医師の白井です。
さて、今回は口呼吸についてお話しします。
呼吸には、口で行う「口呼吸」と鼻で行う「鼻呼吸」があります。
皆さんご存知でしょうか。
実は「口呼吸」は人間しか出来ません。
本来、呼吸は鼻でするものであり、鼻呼吸は人間の体のしくみにのっとった呼吸の仕方なのです。
鼻は、鼻の入口にある鼻毛が外から侵入する花粉やホコリなどをブロックしてくれます。
さらに、奥の鼻腔の粘膜では、ウイルスや細菌などの細かい異物を絡めとってくれます。
鼻から入ってきた空気は冷たく乾燥した外気が鼻の中を通る際に、加温・加湿される事で、異物が気管支や肺に直接取り込まれる事を避けられます。
しかし、口呼吸はどうでしょうか?
口呼吸は外気がそのまま入ってくる為、口の中や気道が乾燥し喉に痛みや炎症をおこしやすくなってしまいます。また、ウイルスなども直接入り込んでくる為、感染症にかかりやすくなります。
これはとても無防備な状態ですよね。
このように、口呼吸は自分の体に良くない呼吸方法になります。
口呼吸により引き起こされる不調も多々あります。
口臭、歯列不正、アレルギー疾患、風邪・・・挙げていくとキリがありません。
前回ご紹介した、舌が衰え低位舌になり口呼吸になっている方は、舌を鍛える
「あいうべ体操」を行い、ぜひ、意識的に鼻呼吸にする努力をされてみては、
いかがですか?
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