歯を削らずに前歯の根管治療/ホワイトニング(50代 男性)
歯を削らずに前歯の根管治療・ホワイトニングで回復した症例
50代男性 左上前歯が変色していて気になると来院されました。
神経が死んで黒ずんでいますね。痛みはまったくないのですが、黒ずみが気になるとのことでした。
歯を削ってセラミック歯にするか、ホワイトニングで済ませるか
通常、こういった症例は歯を削って根管治療を行い、支台を立ててセラミックの歯を被せるという修復法が第一選択になることが多いようですが、当院では、諸々状況を判断し、患者様も削りたくない、残したいというご要望があったので、削らずに済む方法をご提案しました。
裏側からの根管治療とインターナルブリーチング
まず、死んだ神経の通っている穴(根管)の治療を行います。その際、歯の裏側から根管治療を行います。その後、その穴に歯科用ブリーチ剤をつめ、歯の内側から漂白して白さを取り戻させる「インターナルブリーチ」と、表側からの「オフィスホワイトニング」を行って修復する方法をご提案しました。(ほんの一部、レジン充填も行いました)こちらが治療後のお写真です。
このように状況によっては、削ってセラミックスにしないで、自分の歯でもここまでキレイにすることが出来るんです。患者様の歯を削って治療費を頂戴するのが歯科医院ではありません。治療計画も1つではありません。理想の治療もあると思いますが、当院では患者様の目線を忘れずに何が患者様に必要なのかを考えていきたいと思っています。
口元の印象が全然違いますね。これがセラミック歯であっても見た目は変わりませんが、自分の歯を残せたのは大きいです。患者様にも思いっきり笑顔になっていただくことができました。
年齢/性別 | 50代男性 |
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治療期間 | 約11ヵ月 |
治療回数 | 22回 |
治療費 | マイクロスコープ(顕微鏡)使用の根管治療/77,000円(税込) インターナルブリーチング/5,500円(税込)×4回 中和/3,300円(税込)×1回 オフィスホワイトニング/22,000円(税込)×2回 ダイレクトボンディング/22,000円(税込)×1本 ※治療費は保険診療を含まず、税込となります。 |
リスク・注意点 | 知覚過敏のある方は、ホワイトニングを受ける際に歯科医師にご相談ください。 ホワイトニング後の後戻りと言われる現象が起こるかもしれません。 根の先の化膿している範囲が大きい根管治療のやり直しは、再発する可能性が高いと言われています。 長期維持、安定をさせる為に定期検診・メインテナンスが重要です。 |